ライフ

“ぼちぼち”がんばる

中村 汐里さん  Shiori Nakamura

プロフィール

  • 24歳
  • 就労継続支援B型事業所に通い様々な活動をしながら、一般就労を目指す

小さいころから泳ぐのが大好き

3歳の時にスイミングスクールへ通い始め、小学生の頃には、選手コースでトップスイマーを目指していました。水族館で運命の“イルカ”と出会いから、“ドルフィントレーナー”になることを決心し、トレーナーコースのある専門学校に入学。20歳で卒業し、単身大分県の水族館“うみたまご”で働き始めました。はじめての担当はハイイロアザラシの“ホヘトちゃん”です。

その日は突然に

それは入社した4月の下旬に突然起きました。 その日は朝から普通に出勤、昼食後頭痛を感じていたがエサの準備や掃除をしていました。先輩に何げなく掛けた「おつかれさまです」。そのとき先輩が異変に気付きました。呂律がまわっておらず、片側の顔が痙攣をしていたそうです。 そのまま倒れ意識がなくなり救急車で病院へ搬送。脳動静脈奇形 (AVM)による脳内出血により何度か手術を繰り返したのですが、左半身麻痺の障がいとなりました。あこがれだった水族館の仕事から離れることとなってしまいました。

障がいを持って気づいたこと

専門学生の頃はよく「ドライ」と言われていた汐里さん。障がいを持ったことによって、「いつまでもくよくよしていても仕方がない。逆に、入院中に支えてくれた家族や友達への“感謝”が一層増しました。できることを頑張っていきたい」と笑顔で“ありがとう”を素直に表現するようになりました。 今は、リハビリの傍ら出場する日本パラ水泳選手権大会に向けて練習に励んでいます。そして、たまには「うみたまご」へ行きスタッフのみなさんに会いに行っているそうです。

モットーは、“ぼちぼちがんばる!”

「夢を持つことって大事ですよねっ」と大きな瞳を輝かせて語る汐里さんにパワーと勇気をもらいました。 汐里さんの夢は「人の喜ぶ顔が見える仕事につきたい!」だそうです。 皆さんの“夢”はなんでしょう…? ぼちぼちがんばりましょう‼